京都大学映画メディア合同研究室主催第1回シンポジウム
「ポスト・シネマの映像——ゆれる身体とメディアの今——」開催のお知らせ

京都大学大学院人間·環境学研究科映画メディア合同研究室は、2021年10月3日(日)に第1回映画メディア研究シンポジウムを開催することとなりました。本シンポジウムは同大学院生によって立ち上げられた、今年度初の試みです。映画メディアを研究する大学院生を主たる対象として、若手研究者の交流の場を築くことを目的に発足しました。学際化する映画メディア研究において、とりわけ大学院生の横の繋がりは希薄になりがちです。加えてコロナ禍の影響により私たちの活動する場は制限を余儀なくされ、隣のデスクの研究内容さえ知らないこともあるでしょう。だからこそ、今一度交流のきっかけを作ることは、重要な試みのように思われます。

そこで、私たち映画メディア合同研究室は、毎年決められたテーマに沿って、若手研究者同士が活発な議論を交わし合える機会を設けました。第1回目のテーマは「ポスト·シネマの映像——ゆれる身体とメディアの今——」です。「ポスト·シネマ」とは、映像製作および視聴形態が劇的に変化した21世紀以降のメディア環境を指します。とはいえ「ポスト」という語は、必ずしも過去との断絶を意味するわけではありません。「メディアの今」を考えるためには、これまでの映像体験を過去との連続性の上でとらえる視座が必要となります。サイレントからデジタル撮影、立体映画から配信プラットフォームまで、私たちは「ポスト·シネマ」の観点から、改めてメディアを問い直さなければならないでしょう。

そうしたメディア環境に向き合うとき、補助線として導入してみたいのが「身体」の問題です。これまで私たちは映画と身体の関わりについて様々な議論を展開してきましたが、社会的状況やメディアの変貌によりその様相はますます複雑化しています。たとえばVRを体験する観客の身体やグリーンバックで演技する俳優の身体、スマートフォンのキャメラを通してSNSに接続される現代人の身体など、多様な問題群が存在しているでしょう。さらに、現代では映像と身体を語る際に、ジェンダー/セクシャリティ、人種/民族などの観点は欠かせません。

映画に限らず「メディア」の射程を広く捉え、性的身体、社会的身体、身体反応としての情動、触覚と身体などポスト·シネマの映像における身体とメディアの関わりを多様なアプローチを通して皆さんと共に考えたいと思います。ご参加をお待ちしております。

個人発表の募集について

本シンポジウムは、基調講演と研究発表の2部構成をとり、午前中に九州大学大学院芸術工学研究院講師·増田展大氏をお招きしての基調講演、午後に個人発表を予定しています。なお、開催形式については、オンライン(Zoom/公開)を予定していますが新型コロナウィルスの状況に鑑みてオンライン/対面ハイブリッド形式で開催する可能性もあります。決定は7月末頃を予定しています。

当日午後に行う個人研究発表については下記の応募要項にしたがって募集いたします。積極的なご応募を期待しております。

1. 応募資格

映画メディア研究を行っている若手研究者。応募時点で各大学院に在学する院生、ポスドク研究員のみならず、学外で研究活動に励む若手研究者も歓迎します。

2. 発表要項

  1. 発表内容
    本シンポジウムのテーマに関係する未発表の研究に限ります。
  2. 発表形態
    発表形態は口頭発表のみとします。
  3. 使用言語
    日本語もしくは英語。
  4. 発表時間
    口頭発表は25分、質疑応答は15分とします。なお、座長は本研究室担当教員の木下千花教授および仁井田千絵准教授が務めます。

3. 応募要領

  1. 応募書式
    応募者は下記の応募フォームに記入し、電子メールにて所定のメールアドレス(下記3.4に参照)宛に提出してください。件名には、「京大映画研シンポジウム研究発表要旨_ローマ字による姓」と記入してください(例:京大映画研シンポジウム研究発表要旨_shimizu)。


  2. 応募フォームの内容
    ・発表者の氏名、所属、連絡先(メールアドレス)
    ・発表題目
    ・発表要旨(日本語800-1000字あるいは英語400-500 words)
  3. 締め切り
    2021年8月6日(金)必着
  4. 応募宛先
    symposium.kyotofilmstudies@gmail.com

4. 審査

本企画委員がシンポジウムの趣旨に鑑み、発表の採否を審査します。審査結果は8月中旬頃応募者宛にメールで通知します。

5. 開催形態

オンライン形式(Zoom)を予定。新型コロナウィルス感染状況に鑑みてオンライン/対面ハイブリッド形式の可能性もあります。7月末頃に追ってお知らせします。PCやネットワーク環境などは発表者ご自身でご用意ください。なお、シンポジウムは公開とします。

6. 研究室紀要への投稿資格

本シンポジウムの発表者は、発表内容をまとめた論文あるいは報告文を本研究室発行の紀要『左岸:京都大学映画メディア研究』に投稿する資格を有します。投稿についての詳細はこちらのページをご参照ください。

7. お問い合わせ先

京都大学映画メディア合同研究室シンポジウム実行委員会
symposium.kyotofilmstudies@gmail.com

第1回映画メディア研究シンポジウム実行委員

原田麻衣(委員長)
神田育也(副委員長)
胡言
宮本法明
行田洋斗
國永孟
辰巳知広